みきなクリニックの美肌ブログみきなクリニックの東海院長、医師が監修する美肌情報を発信しています
2024.06.28シミ取りで失敗しないための注意3選
●よくある失敗例
シミ取りは、専用のレーザー機器を用いてレーザー光線を照射することによって、シミの原因となっている色素を破壊して、自然な色みの肌に近付ける施術です。
一度できてしまったシミをセルフケアで改善することは非常に難しいですが、レーザーであればシミの原因となっている色素をもつ異常な細胞にピンポイントでアプローチすることができるため、周辺の肌を傷つけることなく、シミのお悩みを改善することができます。
メスを使うことなく気軽に施術を受けることができるため、人気の高い美容医療の一つですが、「シミが薄くならなかった」、「シミが逆に濃くなってしまった」という失敗があったという患者様が多くいらっしゃいます。
また十分なカウンセリングを受けないままにシミ取り施術に挑戦した結果、「肝斑が悪化した」、「施術箇所が白くなって、色素がなくなった(白斑)」という失敗例も寄せられています。
シミ取りで失敗しないためには、一体どのような部分な点に注意が必要なのでしょうか。
●失敗しないために注意①
事前にカウンセリングをしっかり受ける
シミ取りのレーザー治療を受ける前には、入念なカウンセリングが必須です。
特にシミと間違えて肝斑にレーザーを照射することで、症状が悪化してしまうというのが、カウンセリングが十分ではない場合に最もよく起こる失敗です。
またこれまでに何度もレーザーを照射した部分に再度照射したり、高い出力の光線を照射してしまったりした場合、患部の色素が失われて白い斑点が出現する可能性があります。
シミ取りを成功させるためには、しっかりとしたカウンセリングや肌の状態確認が必須になってきますので、入念にカウンセリングを行ってくれるクリニックや、相談しやすい医師を探すことが大切です。
●失敗しないために注意②
ダウンタイムの経過観察を怠らない
シミにレーザーを照射すると、「シミが濃くなった」、「新しいシミができた」と感じる場合があります。
これらのケースは決して失敗ではなく、レーザーを照射した後の炎症後色素沈着という一時的な反応である場合があります。
一般的にシミ取りのレーザー治療後は、半年程度で炎症が落ち着くと言われていますので、その期間は美白剤のハイドロキノンを使用したり、美白作用のある内服薬を使用して、経過観察を行い、半年後も症状が気になる場合は再度、クリニックに相談しましょう。
またレーザー治療後は、患部が非常にデリケートな状態です。
徹底的な保湿を怠らず、日焼けに関してもしっかりと注意を払うことによって、肌の状態を悪化させないことが大切です。
●失敗しないために注意③
一度に取り切れなくても焦らない
シミ取り治療は、お一人おひとりの患者様の肌の状態に合わせて、使用するレーザー機器や出力を調整していきます。
そのため大きさや濃さによっては、1度でシミが取り切れない場合もありますが、これは失敗ではありません。
施術後のシミに変化が見られなかった場合は、医師に相談して次回以降のレーザー治療の内容や照射レベルを調整したり、レーザー機器の変更を提案してくれたりなど、親身に相談にのってくれるクリニックと医師を探すことが大切です。
●失敗してしまったら?
シミ取りのレーザー治療を受けた後は、激しい痛みや腫れ、赤みのような症状がない限り、半年程度は経過観察でよいでしょう。
ただし痛みや腫れが我慢できないほどひどい場合には、すぐに施術を受けたクリニックに相談してください。
なおシミ取りのレーザー光線は、機器にもよりますが照射間隔を半年程度あけないと次の照射はできません。
「シミ取りで失敗したかも」と思っても、すぐに追加でレーザーを照射することができませんので、半年間に信頼できるクリニックや、親身に相談に乗ってくれる医師を探し、今後の治療計画を打ち合わせることが大切になってきます。
●まとめ
シミのない肌は透明感があり、顔全体が若々しい印象になります。
丁寧にシミの状態を確認した上で適切なレーザーを照射してくれる医師の下では高い効果を発揮するシミ取りのレーザー治療ですが、肌を丁寧に診察することなくレーザー治療を勧める医師やクリニックでは、シミが薄くならない・シミのあった場所が白くなる・肝斑の状態が悪化するといった失敗につながる可能性があります。
シミ取りは価格も手頃で気軽に受けることのできる施術ではありますが、料金以上に、医師やクリニックの質を入念に確認し、シミの現状について説明を受けた上で、シミ取りのレーザー治療を選択するようにしてください。