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2024.11.29シミ診断をしたら肝斑だった!?
「急にシミが増えた」「左右対称にシミが広がっている」など、年齢とともにシミに悩まされる方が増えていきます。
そのシミ、じつは「肝斑(かんぱん)」かもしれません。
シミと思っていたものを調べてみると、じつは「肝斑(かんぱん)」だったというケースがよくあります。
肝斑はシミの一種ではありますが、一般的なシミやソバカスとは、原因や治療法に違いがあります。
ここでは、肝斑と一般的なシミの違いや肝斑の治療法についてお話しします。
肝斑とシミはどう違う?
肝斑と一般的なシミには、次のような特徴があります。
肝斑とは
肝斑は、目の下から頬にかけてあらわれる薄茶色のシミです。
左右対称に同じ形状のものがあらわれるのが特徴で、一般的なシミと違って、輪郭がぼやけて見えます。
肝斑の原因は、ホルモンバランスの乱れや紫外線刺激によるメラニンの過剰生成とされています。
女性ホルモンの変化が多い30代後半から50代にあらわれて、閉経後には自然となくなるケースも少なくありません。
シミとは
一般的に「シミ」とよばれるものは、肌のターンオーバーが年齢とともに行われにくくなったことや、紫外線の刺激によって、メラニン色素が排出されずに沈着することが原因であらわれます。
早ければ10代からシミができることもあり、年齢とともに増加する傾向にあります。
紫外線対策や肌のターンオーバーを促すことで予防することはできますが、一度できたシミが自然に消失することはほとんどなく、またセルフケアでも完全に消すことは難しいでしょう。
肝斑はどう治す?
一般的なシミであれば、レーザー治療で改善することができますが、肝斑に対して、シミと同じレーザーを照射すると、かえって目立つようになってしまうことがあります。
当院では、
・ビタミンCやトラネキサム酸の服用
・ハイドロキノンやトラネキサム酸を含む美白外用薬
・トラネキサム酸のイオン導入
・肝斑ピール(肝斑専用のピーリング)
などの方法で肝斑治療を行います。
どれか一つを選ぶのではなく、組み合わせることで、効果を高められる可能性がありますので、どのように治療を進めるかはお気軽にご相談ください。
トラネキサム酸
肝斑の治療として、用いられるのが「トラネキサム酸」です。
トラネキサム酸は合成されたアミノ酸の一種で、シミや肝斑の改善効果だけでなく、止血や口内炎などのアレルギー治療にも使用される薬として、厚生労働省の承認を受けています。
トラネキサム酸は、メラニンの生成を阻害することから、肌の色素沈着を防ぐ効果も期待できます。
また、シミや肝斑を防ぐだけでなく、すでにできているシミや肝斑、そばかすも薄くする効果が期待できるため、定期的な服用がおすすめです。
ビタミンCと同時に摂取することで、より効果を高めることができます。
トラネキサム酸のイオン導入
トラネキサム酸は内服によって取り込むケースが一般的ですが、イオン導入で体内に有効成分を直接導入できるようになりました。
イオン導入では、皮膚に微弱な電気を流すことで、外部の刺激や物質が侵入するのを止めるバリアゾーン層を抜けて、有効成分を直接体内に届けられます。
イオン導入は痛みを伴わないため、痛みが苦手な方にもおすすめです。
肝斑ピールを行ったあとに、イオン導入を行うことでより高い効果が期待できます。
肝斑にお悩みの方は「みきなクリニック」まで
肝斑はセルフケアだけで改善することは難しいでしょう。
シミとの見わけも付きにくいため、シミだと思ってレーザー治療を受けて悪化させてしまうこともあります。
適切な治療方法を選択するためにも、経験豊富な医師の診断が重要です。
「みきなクリニック」では、肝斑の治療も行っています。
丁寧なカウンセリングで、お一人お一人に合う治療をご提案しますので、肝斑かシミか迷った場合は、ご自身で判断するのではなく、まずは当院にご相談ください。