みきなクリニックの美肌ブログみきなクリニックの東海院長、医師が監修する美肌情報を発信しています
2025.02.20知らないと後悔するほくろ除去のダウンタイム
●どれくらいでキレイに治る?
ほくろ除去のダウンタイムは、施術方法によって異なります。美容クリニックでは、おもに以下の施術が受けられます。
- ・炭酸ガスレーザー
- ・切開法
- ・電気メス
それぞれ詳しく解説していきます。
【炭酸ガスレーザー】
炭酸ガスレーザーのダウンタイムは、10〜14日程度です。炭酸ガスレーザーとは、患部にレーザーを照射し、組織を蒸散させてほくろを除去する施術です。
レーザーをピンポイントに当てることで、患部周辺の皮膚へのダメージを軽減させられます。また、施術時には出血がほとんどなく、傷跡が残りにくい点がメリットです。
炭酸ガスレーザーは、皮膚の表面にのみ作用し、深部には至らないため、術後の傷の回復は比較的早いとされています。一方で、ほくろの根が深い場合は、該当する組織を除去しきれず、ほくろが再発する可能性もあるでしょう。
【切開法】
切開法のダウンタイムは、2〜3ヶ月程度です。切開法とは、ほくろを組織ごとメスでくり抜く施術です。直径5mm以上の大きいほくろの除去に適しており、切開後は縫合することで傷を塞ぎます。
切開法では、ほくろを根元から取り除けるため、再発リスクが少ないとされています。術後は、縫合した箇所の赤みが目立つことがありますが、時間の経過とともに目立たなくなるでしょう。
術中では麻酔を使用するため、痛みを感じずに施術が受けられます。
【電気メス】
電気メスのダウンタイムは、2〜3週間程度です。電気メスとは、先端に電流が流れるメスを使用し、熱の力を利用してほくろの組織を除去する施術です。
おもに、直径5mm以下のほくろや、レーザーでは除去しにくい盛り上がったほくろの除去に適しています。電気メスによるほくろ除去は、患部を根元からくり抜くように実施されるため、レーザー治療よりも再発リスクが低いのが特徴です。
また、比較的短時間で施術が終わるため、患者さんへの負担が少なく、傷跡も残りにくいとされています。施術直後は、患部にくぼみが起こるものの、時間の経過とともに平らに戻っていくでしょう。
●ほくろ治療後の経過
ほくろの治療後は、2〜3ヶ月ほど赤みが出ることもあります。ただし、3ヶ月ほど経てばメイクで目立たなくなる程度に落ち着くことがほとんどです。
上記に加え、患部にかゆみが出ることもあります。かゆみが気になる箇所を掻き続けると、かゆみの悪化や肌トラブルを引き起こすリスクもあるため、患部をあまり触らないように気をつけましょう。
●ダウンタイム中に注意すること
ダウンタイム中は、おもに以下3つのことに配慮しましょう。
【入浴・シャワーは軽めに済ませる】
ほくろ除去当日は、入浴・シャワーを軽めに済ませてください。入浴・シャワーをする際は、患部に貼ったテープをそのままにしておきましょう。
できる限り水に濡れないように注意してください。
【患部に刺激を与えない】
ダウンタイム中は、術後に傷跡を触ったり、かさぶたを取ったりといった刺激を与えるような行為は控えましょう。また、洗顔時には患部に触れないようしたり、刺激の強いスキンケア用品を避けたりといった工夫も必要です。
●ダウンタイムを短くする方法
ダウンタイムを短くする方法としては、医師に指示された期間、しっかりと患部をテープで保護することが重要です。なるべく患部を直接触らないようにし、刺激を与えないように気をつけましょう。
また、患部へのメイクやスキンケアを避けることも重要です。目安として、術後2週間日が経過するまでは控えておきましょう。
●まとめ
ほくろ除去のダウンタイムは、炭酸ガスレーザー・切開法・電気メスといった施術方法によって異なります。治療後は、かゆみや赤み、内出血などの症状が出る場合がありますが、一定の期間が経過すれば回復します。
ダウンタイム中は、患部に刺激を与えないようにしてください。また、医師に指示された期間は保護テープを貼り付けたままにしましょう。
監修者:院長:東海 玲美
経歴
1996年 大阪市立総合医療センター 臨床研修医 1998年 大阪市立総合医療センター 臨床研究医 2000年 近畿大学医学部附属病院 勤務 2004年 みきなクリニック 勤務 所属学会など
1996年 日本美容皮膚科学会 1998年 日本抗加齢医学会