みきなクリニックの美肌ブログみきなクリニックの東海院長、医師が監修する美肌情報を発信しています
2024.06.28色素沈着したニキビ跡を治すおすすめの方法
●なぜ色素沈着が起こるのか?
ニキビができてしまったときに、キレイに患部が元の状態に戻ればいいのですが、炎症を伴うニキビの場合は皮膚の奥にまでダメージが伝わってしまい、ニキビ跡が残ってしまうことがあります。
なかでも顔に残ったニキビ跡のなかでも悪目立ちする傾向にあるのが、ニキビ跡の色素沈着です。
ニキビ跡の色素沈着は、先ほどご紹介したニキビの炎症反応が皮膚の奥にまで伝わった際に、メラニンを生成するメラノサイトという細胞を刺激してしまうことで、メラニンが大量に生成され、茶色いシミのような跡が残ってしまう仕組みになっています。
通常は肌のターンオーバー(新陳代謝)と共に徐々に薄くなり、目立たなくなるのですが、ひどい炎症反応に伴って濃い色素沈着が生じてしまった場合は、なかなか薄くならず、いつまでも目立ってしまいます。
●市販の内服薬で治せる?
ニキビ跡を改善するためには、患部のターンオーバーを促すと同時に、メラニンの生成を促すことが必要です。
市販薬のなかでも「ニキビ跡に効果がある」と謳っているものの多くは、ターンオーバーを促すビタミン剤や、メラニンの生成を抑制するLーシステインなどが配合されているものが多いです。
しかしながら内服薬の場合は、ニキビ跡の色素沈着のみにピンポイントでアプローチし、改善することは難しいです。
日々の生活のなかでもビタミンを多く含む食品を摂取することである程度の効果はありますが、直接ニキビ跡を消す効果まではないことを理解しておきましょう。
●美容液で治せる?
基本的に化粧品は、肌の角質層までしかその成分が浸透しません。
ニキビ跡の色素沈着の原因となっているメラノサイトは、肌の真皮層にある細胞ですので、どんなに良い美容液を使用したとしても、色素沈着の原因そのものにはアプローチできません。
しかしながらメラノサイトで生成され、表皮層に出現している一部の色素に対しては、メラニン色素の生成を抑制するハイドロキノンなどの成分によって、ある程度の効果がみられることもあります。
●美容医療で治すおすすめの方法
IPL
ニキビ跡の色素沈着にしっかりとアプローチをしていきたいのであれば、美容医療がおすすめです。
特にIPLは、IPL(インテンス・パルス・ライト)という特殊な光を肌全体に照射することによって、皮膚のメラニンを吸収してシミやくすみを改善したり、ニキビ跡の赤色に反応しニキビ跡を薄くする効果のある治療法です。
ニキビ跡の色素沈着はもちろんのこと、赤みのある部分にも反応して、しっかりと肌全体の状態を整えることができるのが、IPLの特徴です。
メイクを落とした状態の素肌に専用のジェルを塗布して光を当てるだけの施術ですので、痛みもダウンタイムもほとんどありません。
おおよそ3〜4週間に1度の施術を6回程度受けていただくことで、ニキビ跡の色素沈着がほとんど気にならなくなるという方が大半です。
ケミカルピーリング
当院ではニキビ跡の色素沈着に対して、IPL以外にケミカルピーリングもご案内しています。
ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を肌に塗布することによって、肌の古い角質を取り除いていく施術です。
年齢と共に代謝能力が低下してしまい、肌の表面に留まってしまっている色素沈着をはがれやすくするために、肌のターンオーバー(新陳代謝)を促進させる施術ですので、顔全体に対する効果が期待できます。
ニキビ跡の色素沈着はもちろんのこと、顔全体の皮膚の再生を促進し、美白や毛穴の改善も見込めます。
I素肌に薬剤を塗るだけの施術ですので痛みはなく、紫外線対策を忘れなければ施術の当日から普段通りの生活をお過ごしいただけます。
治療の目安は2週間に1度程度を、約6回となっています。
●まとめ
ニキビ跡の色素沈着はシミのような印象を与え、顔の老け見えを助長してしまいます。
色素沈着は肌の内部にまでニキビの炎症反応が影響を及ぼしている状態なので、市販薬や美容液でピンポイントにニキビ跡の色素沈着にアプローチして症状を改善していくことは難しいため、美容医療による施術がおすすめです。
クリニックであれば医師や看護師が在籍していますので、万が一の肌トラブルにもすぐに対応してもらえる上に、医療機器を用いた高い効果の施術を受けられるというメリットがあります。
またニキビ跡の色素沈着を改善する前には、肌の状態や患部の現状を丁寧に診察した上で、効果が高いアプローチ法を、経験豊富な医師からアドバイスしてもらうことが重要です。