2024.09.06赤いほくろとは？消し方は？

●赤いほくろとは？消し方は？

顔や首元、胸などに、いつからか赤いほくろのようなものができていることがあります。赤いほくろは、「老人性血管腫」と呼ばれる血管腫の一種で、目立ちやすく、気になるという方も非常に多いです。今回の記事では、赤いほくろのできる原因や有害性、また改善法についてご紹介していきます。

●赤いほくろは何者？原因は？

数ミリ程度の平坦な、もしくは多少の盛り上がりがある赤いほくろは「老人性血管腫」と呼ばれる血管腫の一種です。見た目が赤いので、「チェリースポット」と呼ばれることもあり、30代以降の方に出現の傾向が見られます。赤いほくろは毛細血管の増殖に伴って現れることが分かっているものの、なぜ毛細血管が増殖するのかについては、原因が解明されていません。現時点では加齢の影響、もしくは紫外線や摩擦によるダメージの蓄積、遺伝的な要因と推察されています。

●放置していいの？自然に治る？

赤いほくろは良性の腫瘍です。 そのため、放置していても健康上のリスクが生じたり、悪性化したりすることはないので、問題はありません。ただし、自然に治癒することはありませんので、見た目が気になる場合は皮膚科で適切な治療を受ける必要があります。

●消し方

赤いほくろを除去する方法は、 ・液体窒素による「凍結療法」 ・メスを用いる「切開手術」 ・医療用レーザーによる「CO2レーザー治療法」の3種類が一般的です。

凍結療法

液体窒素を赤いほくろに押し当て、凍結して破壊する治療法です。 子どものイボ治療などにも用いられる治療法ではありますが、施術中の痛みが特に強く、患部に色素沈着が残る可能性があります。比較的小さなほくろに対して有効な治療法ではありますが、赤いほくろをしっかりと除去するには、2～3回程度の処置が必要になります。

切開手術

大きな赤いほくろや、盛り上がりのある赤いほくろに対して有効な術式です。赤いほくろの部分をメスで切除し、縫合していきますので、出血や痛みを伴います。 また縫合後に抜糸も必要となり、ダウンタイムは2～3ヵ月程度の期間を要する、傷跡が残りやすいというデメリットがあるため、医師に十分相談が必要な治療法となります。

CO2レーザー治療

CO2レーザー治療は、皮膚の細胞の水分を蒸発させながら、赤いほくろをピンポイントで破壊することのできる治療法です。治療痕が残りにくく、見た目にも美しく仕上がるというメリットがあります。施術の際は局所麻酔を用いて行い、身体への負担も少ない治療法として多くの方が選択されています。凍結療法や切開手術は、痛みが強い、治療痕（液体窒素による色素沈着や、切開後の縫合痕など）が残りやすいというデメリットがあるため、見た目にこだわる場合はCO2レーザー治療法がおすすめです。CO2レーザーを用いて赤いほくろを消す場合は、周辺の皮膚に影響を及ぼすことなく、患部のみに適切なアプローチができるという点も、メリットとなっています。

●まとめ

赤いほくろは、健康上の問題はないものの、年齢を重ねると共に出現率が高まる血管腫(けっかんしゅ)です。特に顔や首元などの目立つ部位に出現してしまった場合は、赤い色がよく目立ってしまうため、見た目の改善を目的とした治療を希望される方がとても多いです。赤いほくろは自然に消失することはないので、除去をご検討の際は、皮膚科、美容皮膚科にご相談いただく必要があります。当院では施術後の仕上がりにこだわり、主にレーザー治療による赤いほくろの除去を行っております。