みきなクリニックの美肌ブログみきなクリニックの東海院長、医師が監修する美肌情報を発信しています
2024.09.04クレーターになったニキビ跡を治すおすすめの方法
ニキビが治った跡も目立ちやすいのが、「クレーター状」と呼ばれるニキビ跡です。 クレーターになったニキビ跡は、医学的に、「陥凹性瘢痕(かんおうせいはんこん)」という状態で、皮膚が陥没しています。 遠目からでも凹凸が目立ち、特に女性の場合はメイクで悪目立ちをしてしまうというお悩みをもつ方が多いですが、どのように改善していけばよいのでしょうか。 今回の記事では、クレーターになったニキビ跡を治すおすすめの方法をご紹介してまいります。
●ニキビ跡のクレーターは自然にor自分で治せないの?
ニキビ跡のクレーターは、ニキビが重症化してしまった部分にできやすいです。 形成されてしまったニキビが重症化し、炎症が肌の奥まで進行し、肌の真皮層という組織が破壊することによって、生じるからです。 肌の真皮層は、表皮にあたる角質層などと異なり新陳代謝が起こらないため、真皮層で破壊された組織は自然に、あるいはセルフケアで修復されることはありません。 クレーター状のニキビ跡になってしまった部分は、皮膚科による処置でしか改善することはできないのです。
●クレーターになったニキビ跡に効く治し方
クレーターになったニキビ跡を、生活習慣やスキンケアだけで完全に改善することは不可能です。 ニキビ跡を改善し、周りの肌のように美しく整えるためには、美容皮膚科でクレーター部分の皮膚組織を修復し、再生を促すアプローチが必要です。
●ダーマペン
ダーマペンは、0.2mm(33G)という髪の毛よりも細いマイクロニードル(超極細針)を用いて肌を刺激することで、傷を治そうとする肌の修復能力を活用した治療法です。また当院では、ダーマペンの施術の際に、皮膚組織の修復と再生に優れた成分を配合したヒト由来成長因子製剤を塗布していますので、肌の創傷治癒能力を最大限に高め、表皮細胞や線維芽細胞やコラーゲンなどの肌細胞を、活性化することができます。クレーターになったニキビ跡に関しても、1ヵ月おきに6回程度の処置を行うことで、クレーターの改善を目指すことが可能です。
●フラクショナルCO2レーザー
フラクショナルCO2レーザーは、肌の表面にレーザーを点状に照射することで微細な穴を開け、肌の再生を促す治療です。 患部には熱が加わりますので、熱によるダメージを修復しようとする肌の再生能力によって、皮膚の再生が促進されます。 極めて細かいビームを高密度に照射するため、照射した部分以外の皮膚に対するダメージが少ないというメリットがあります。
●まとめ
クレーターのニキビ跡は、肌の真皮層の細胞が破壊されてしまっている状態なので、セルフケアで改善することはできません。 その為、しっかりと原因を理解したうえで、ご自身の症状やクレーターの状態に合った適切な治療を行いましょう。
監修者:院長:東海 玲美
経歴
1996年 | 大阪市立総合医療センター 臨床研修医 |
1998年 | 大阪市立総合医療センター 臨床研究医 |
2000年 | 近畿大学医学部附属病院 勤務 |
2004年 | みきなクリニック 勤務 |
所属学会など
1996年 | 日本美容皮膚科学会 |
1998年 | 日本抗加齢医学会 |